2012年6月5日火曜日

マウナケア・サンセット

ハワイには標高4,000mを超える山が二つあります。 ハワイ島にあるマウナケアとマウナロア。


一番高い山はマウナケアで、標高4,205m。 山頂付近は、ハワイで唯一雪が降る場所でもあります。
ゆえに、ハワイ語で 「 白い山 」 という意味の Mauna Kea という名前がついています。


マウナケア山頂は、世界で最も天体観測に適した場所のひとつと言われ、各国の天文台が設置されていることでも知られています。


ハワイ島では、このマウナケアでサンセットと星空を見るツアーに参加することができます。
私は、2005年9月18日にツアーに参加して、山頂からの眺めを体験しました。
あらぁもう7年も前なのか… (´д`)

下の写真は、ツアー前日の9月17日、宿泊していたフェアモント・オーキッドの敷地から見たマウナケア。

山頂に見える白いものが天文台群。 明日はあそこまで登るのだ!


ツアー当日、午後にお迎えの車に乗り込み、いざ山頂へ!
まずは、マウナケアとマウナロアの間を走っている サドル・ロード Saddle Road を走ります。 ふたつの山の間に、馬の鞍(サドル)のようにかかっている道なので、サドル・ロードと呼ばれているとのこと。

途中でちょっと休憩。 道路脇には過去の噴火で流れた溶岩が!

溶岩大地に最初に根付く植物のひとつ、クプクプ(タマシダ)。

サドル・ロードでは保険が適用されないため、レンタカーは走行禁止になっています。 ただし、整備が進んだことで、最近ではレンタカー会社によっては走行OKな場合もあるようですが… まあ、走り慣れているツアードライバーにお任せするのが得策でしょうね。

サドル・ロードの途中で、山頂へ向かう マウナケア・アクセス・ロード Mauna Kea Access Road に入ります。
一気に山頂まで上がってしまうと高山病の恐れがあるので、途中、標高2,800mあたりにある オニヅカ・ビジター・センター Mauna Kea Visitor Infomation Station で休憩。
( 「 オニヅカ 」 とは、ハワイ出身の日系アメリカ人宇宙飛行士で、1986年のスペースシャトル・チャレンジャー号の事故で亡くなった エリソン・ショージ・オニヅカ氏 のことです。)


ビジター・センターでお弁当をいただき、身体を慣らしたところで、山頂へ向けて出発。
ここからは、少しづつこまめに水分を摂ることと、絶対に車内で寝ないようにとの注意を受けました。

標高3,300mあたりで再び休憩。 マウナロアが見えます。

マウナロアは標高4,169m。 Mauna Loa はハワイ語で 「 長い山 」 という意味。

ここでは、かなり大きい 銀剣草(シルバースウォード Mauna Kea Silversword) を見ることができます。


以前に 2011年ハワイの旅 5日目 その2 : ハレアカラ・サンセット&スターゲイジング(1) でご紹介したマウイ島ハレアカラの銀剣草に比べると、数が少ないですね。

このあたりまで来ると、かなり空気が薄くなってきます。 くれぐれも走り出したりしないように。 (^^;)

地上で見る空とは違う青さです。

ツアー車でさらに登ると… 天文台が現れてきました。 山頂はもうすぐそこです。


下の写真は、日本の国立天文台ハワイ観測所
そう、世界最大の一枚鏡をもつすばる望遠鏡があるところです。

望遠鏡ドーム内の見学もできますが、別途手続きが必要なので、またの機会に…。

こちらはアメリカのケック天文台。

そろそろ夕暮れ時… 今、自分が立っているマウナケアの影が見え始めました。


ツアーでは天文台付近でサンセットを見るのですが… 厳密に言うと、この天文台のあるあたりは、まだマウナケアの山頂ではないのです。 本当の山頂は、あともう少し登ったところ。
「 ツアーで責任を持つのは天文台のある場所まで。 そこから先は自己責任で。 」 ということだったのですが、せっかくなので山頂へ。(ツアーによっては登れないかもしれないので、ご注意ください。)
天文台から山頂までは、たいした距離でも高さでもなく、これが地上ならあっという間に登れてしまう程度なのですが… なにせここは標高4,000mを超える場所、酸素濃度はおそらく地上の60%ほどなので、ちょっと登っては呼吸を整え…を繰り返し、何とか山頂へ辿り着きました。

マウナケアは、ハワイ神話の雪の女神ポリアフが住む場所だと言われており、山頂にはポリアフを祭った場所があります。

ポリアフの祭壇。 ハワイアンの聖地ですので、敬意を払うことを忘れぬよう。

山頂の証、標高4,205mのベンチマーク。

では… 標高4,205mから見たサンセットをどうぞ!





さて、日没後は星空観測…ということになるのですが、ツアー車は日没後30分以内に山頂から離れなければならない(ヘッドライトが天体観測の邪魔になるため)ので、標高4,000mあたりまで下ったところにある駐車場で星空観測。
実はこの日は満月で、星空観測には適さないコンディションでした… ええ、もちろん事前に分かってましたよ、月齢なんざいくらでも調べられるし。 でも、どうしてもこの日しかなかったんだよぉ… (´Д`)
それでも、普段見るのとは全く違う星空が楽しめました。
…とはいえ、今思い出してみると、やっぱり月明かりの影響は大きかったなぁ。

次回は、月明りに邪魔されない日にリベンジ(笑)したいと思います。 すばる望遠鏡ドーム内も見学したいし。
…って、はたしていつ実現するやら。

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