2012年4月21日土曜日

バトルシップ

バトルシップ Battleship (2012年 アメリカ)  ※公式サイトはこちら


監督 ピーター・バーグ
出演 テイラー・キッチュ 浅野忠信 ブルックリン・デッカー アレクサンダー・スカルスガルド
      リーアム・ニーソン リアーナ

ハワイのオアフ島沖で、アメリカ海軍主催の環太平洋合同演習(RIMPAC)が行われることとなり、世界14か国から海の精鋭2万人が終結する。
米海軍の新米将校アレックス・ホッパー(テイラー・キッチュ)は、日本の自衛官ナガタ(浅野忠信)とトラブルになる。 以前の演習で接触事故を起こして以来、犬猿の仲であったアレックスとナガタは、戦艦内で殴り合いの喧嘩を演じ、艦隊の総司令官シェーン提督(リーアム・ニーソン)に大目玉をくらう。 シェーン提督はアレックスの恋人サム(ブルックリン・デッカー)の父親でもあるのだが、トラブルを引き起こしたことでアレックスはシェーン提督にサムとの結婚の許しを得るきっかけを失ってしまう。
演習が始まった頃、宇宙から謎の物体が飛来し、パール・ハーバーの南240キロに落下。 アレックスの兄ストーン(アレクサンダー・スカルスガルド)が艦長を務めるサンプソンと、ナガタ率いる護衛艦みょうこう、アレックスが乗艦するジョン・ポール・ジョーンズの3隻が調査に向かうと、海中から謎の巨大な物体が出現していた。 それは、地球からの友好的な呼びかけに応じて飛来し海中に潜んでいたエイリアンの母船だった。
エイリアンは圧倒的な力で激しい攻撃を仕掛けてくる。 戦いの最前線に立たされたアレックスとナガタは、共に闘うことで過去のわだかまりを捨て、戦友として絆を深めていく。 彼らは地球を破滅の危機から救うことができるか?



ユニバーサル映画 100周年記念作品。

この映画の劇場予告が流れ始めた頃、あることを思い出しまして…
それは 「 インディペンデンス・デイ (1996年) 」 を見た時、「 面白いんだけど、アメリカ至上主義がちょっとだけ鼻につくんだよなぁ… 」 という感想をもったということ ( そもそもタイトルが 「 独立記念日 」 なんだから仕方ないけど )。
で、もしかして、バトルシップもそんな感じなのか?という懸念があって、私的には最初あまり食いつきが良くなかったのですが… 後に、浅野忠信が準主役だと聞いて、俄然見る気になったわけです。 (^^;)ゝ

この手の映画は最終的に人類が勝つことになっているわけで… それならば、そこまでのプロセスをいかに楽しませてくれるかが重要。 その点で、この作品はなかなか楽しませてくれました。
正直かなりツッコミどころもありましたが、娯楽大作ですし、とりあえずそういう部分は目をつぶってもよろしいかと。
映像はかなり迫力があるので、やはり映画館の大スクリーンで見るのが良いと思います。

破天荒で直情的で大人になりきれていない主人公アレックスが、戦いを通じて成長していく…というシチュエーションも、まさに定番でありますな。 でもまあ、そんな定番も悪くないか。

リーアム・ニーソンの、どっしり構えた感じの役どころも良かったです。 ← なんせ好きなもんで… (^^)
ラストの、テイラー・キッチュとの掛け合いも面白かった。

物語中盤、レーダーが使えない状況になってしまった戦艦で、ナガタが、ブイが発信する信号を利用して敵の位置を特定して攻撃するという作戦に出たところが面白かったです。 そもそもこの映画の原案がボードゲーム 「 バトルシップ 」 だということなので、我々世代には懐かしさが感じられるところ。
しかも、この場面で指揮をとる浅野忠信が、めっちゃカッコ良い! (*゚∀゚)

「 マイティ・ソー 」 出演時はやや見せ場が少なかった浅野忠信ですが、本作では大活躍! …という点が、結局のところ一番楽しめた部分だったりします(笑)。
まあ、「 マイティ・ソー 」 はイントロダクション的な作りだったので致し方なしというところもあるのですが、続編の製作が決定しているそうなので、次はホーガンの活躍の場が増えるかも…と期待。

あっ、エンドロールが流れ始めたからって、席を立つのはまだ早いよ。 最後におまけの映像があるから。


…それにしても、ハワイが大変なことになってたなぁ…(笑)


「 そういや、なんで舞台がハワイなんだ? 」 と思って見ていたら… もちろん RIMPAC の最中にエイリアンと遭遇するという設定だからということもありますが、舞台がハワイでなきゃいけないもうひとつの理由があったんですねぇ。

ちょっとネタバレになるので、「 バレても構わん 」 という方は、以下を覗いてみてください。



エイリアンの飛行艦にかなりのダメージを負わせたものの、こちらも戦艦を失ってしまった。
しかしエイリアンと母星との通信手段を絶たねばならない。 さてどうする!?

…という場面で登場する最後の切り札が… まさかの、これ!

2011年のハワイ旅行で、ちょこっと立ち寄ったパール・ハーバー

上の写真の左側に写ってますが、現在は記念艦として保存されている 戦艦ミズーリ
これを動かして最後の戦闘に挑むにあたり、演習が始まる前の式典にゲストとして招かれていた退役軍人のお爺ちゃん達が大活躍します。 アナログも悪くないぜ…というところでしょうか。 いやぁそうきたか!


1941年に日米が開戦するきっかけとなった場所パール・ハーバーがあるハワイを舞台にして、アメリカの軍人と日本の自衛官がタッグを組む…という構図は、なかなかに感慨深いものがあります。

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