2011年5月25日水曜日

ところで「ダービー」って…?

サッカーなどで、ホームタウンが同じ地域であるなどの共通条件を持つチーム同士の対戦を「ダービー(ダービーマッチ)」と呼びますが、その語源は…

イングランド ダービーシャー州ダービーで、毎年、二つの教会区によるフットボールの対戦があったことから。

ダービーにある二つのチーム、ダービーカウンティとダービーシティの対戦において、本拠地も同じだったため「どっちがホームとかアウェーとか言っても意味がない」ということから、単に「ダービーで行われる試合」という意味で「ダービーマッチ」と呼んだことから。

…など、諸説あるようです。


話は変わって… 5月29日に東京優駿(日本ダービー)が行われます。
普段あまり馬券を買わない人も、何となくお祭りムードで買ってしまう…なんて光景もよく見かけます。

競馬における「ダービー」は、また違う由来を持ちます。


貴族が自分たちの持ち馬を競わせることから始まった競馬ですが、16世紀に「一定のルールに基づいてレースを行う」という近代競馬が始まり、競走馬についても、17世紀には「より速い馬を作る」という目的で品種改良が進むようになり、サラブレッドと呼ばれる品種が誕生します。
(すなわち、サラブレッドは自然発生した品種ではなく、人為的に誕生した品種だということです。)

18世紀に入り、さまざまなレースが創設されていく中、イギリスにおいて、第12代ダービー伯爵エドワード・スミス・スタンリーチャールズ・バンベリー準男爵ジョン・バーゴイン将軍の3人が、3歳馬のレースを創設します。

さて、このレースの名前をどうするか… ここで、ダービー伯爵とバンベリー準男爵、どちらかの名前をレース名にしようということになりましたが、話し合いでは結論が出ず…

最終的にコイントスで決めることに。 でもって、決定したレース名がダービー・ステークス」

…という逸話が伝えられています。
もしコイントスの結果が逆だったら… 「ダービー」ではなく「バンベリー」というレース名になっていたということになりますな…。

ちなみに、1780年に行われた「第1回 ダービー・ステークス」で優勝したのは、バンベリー準男爵の持ち馬だったそうです。 (^_^;)ほぉ…


ついでながら… オークスの創設者も第12代ダービー伯爵エドワード・スミス・スタンリーで、こちらは領地名にちなんで「オークス・ステークス」と名付けられ、ダービーより1年早く 1779年から行われています。
第1回 オークス・ステークスの勝ち馬は、ダービー伯爵の持ち馬だったそうです。(^^)


余談ですが、2005年のジャパンカップに出走した外国馬ウィジャボード(牝・当時4歳)、馬主が第19代ダービー伯爵エドワード・スタンリーでして…
出走表の馬主欄に「ダービー卿」って書いてあるのを見ただけで「うわぁ~」とトキメいて(笑)、馬券を買った想い出があります。(ウィジャボードは5着でした。)


さて、日本ダービーに話を戻しまして…

先日、私のダービーでの応援馬として、オルフェーヴルトーセンレーヴを挙げましたが…
個人的な注目馬が、あと2頭います。

皐月賞4着だったデボネア(父アグネスタキオン・母ヴェルヴェットクイーン)。
馬主が、UAE ドバイ首長で、競走馬管理団体「ゴドルフィン」の代表でもあるモハメド殿下ということで、デビューの頃から注目していた1頭。
2009年にJRAが日本国外居住者の馬主資格を認めることになった際に、モハメド殿下も馬主登録。
そして今年、所有馬デボネアがクラシック参戦ということになったわけです。
しかも! ダービーでは名手ランフランコ・デットーリが騎乗!(@□@)おお~! JRA短期免許が今日交付されるとのことで… 殿下、本気モードですな!(当たり前か、ダービーだものね…)
その流れで、巷では、殿下の来日もあるのではないか…と囁かれております。

それから… こちらは、「出走できたら」なのですが、ギュスターヴクライ
父は、ディープインパクトに国内のレースで唯一の黒星をつけたハーツクライ。
母は、第1回秋華賞の優勝馬にしてジャパンカップ2着の実績もあるファビラスラフイン。(大好きな馬!)
ダービーに登録はしていますが、賞金的にキビシイので、おそらくはダービー前日の白百合ステークスあたりに出走することになるんでしょうけど…。

日本ダービーの出走馬は、明日5月26日に確定します。

2 件のコメント:

readeal さんのコメント...

ダービーってそのような由来なんですね。
勉強になりました。
コイントスで決まったなんて面白いですね!

競馬は近年ほとんどやらないので、
ダービーは4歳馬のレースと
頭が古すぎる私であります・・・。

競馬ファンのみなさんなら
さすがに違和感はないんでしょうね^^

みや さんのコメント...

>readealさん
私も初めて由来を知った時は、面白いなと思いました。(^^)
一説によると「ダービー卿はバンベリー卿を記念するレースにしたかった。バンベリー卿は片田舎のレースに自分の名前が付くのがイヤ(笑)だった。」ということで双方譲り合って決まらなかったため、コイントスになったと伝えられているようです。(^^;)

私が競馬を始めた時も、まだ旧馬齢表記でした。
なので、2001年に表記方法が変わってクラシックシーズンを迎えた時
「去年の3歳馬が、今年も3歳馬」
という状況が、どうもしっくりこなかった(^^;)ことを覚えています。

ギュスターヴクライ、予想通り白百合Sの方に出走…( ̄- ̄)