2014年2月10日月曜日

RUSH / プライドと友情

RUSH / プライドと友情 Rush (2013年 アメリカ・イギリス)  ※公式サイトはこちら


監督 ロン・ハワード
出演 クリス・ヘムズワース ダニエル・ブリュール オリヴィア・ワイルド アレクサンドラ・マリア・ララ
      ピエルフランチェスコ・ファヴィーノ デヴィッド・コールダー スティーヴン・マンガン クリスチャン・マッケイ

1976年8月、F1ドイツグランプリのスタート直前に視線を交わす2人のドライバー、ジェームス・ハント(クリス・ヘムズワース)とニキ・ラウダ(ダニエル・ブリュール)。
遡ること6年前、F1を目指すレーサーが集うF3のサーキットで、人気ドライバーだったハントに迫る走りを見せた新人ラウダ。 2人の因縁はここから始まった。
F1参戦後、順調にステップアップし1975年に名門フェラーリ入りを果たしたラウダは、ワールドチャンピオンに登りつめた。 一方ハントは所属チームであるヘスケスが資金難に陥ったことでF1ドライバーの座を失いかけるが、かつての仲間の売り込みのおかげで強豪マクラーレンのシートを得る。
悪天候の中、ニュルブルクリンクで行われた1976年のF1ドイツグランプリで、ラウダはレース中にクラッシュし瀕死の重傷を負う。 一命はとりとめたものの、ラウダの復帰は絶望的かとみられていた。 しかし、ラウダが不在の間に好成績をおさめて追い上げるハントに闘志を燃やしたラウダは驚異的な回復を見せ、事故後わずか42日で復帰する。
ラウダがハントに3ポイントリードの状態で迎えた最終戦。 舞台は日本、富士スピードウェイ。 グランプリの女神はどちらに微笑むのか…?



ジェームス・ハントニキ・ラウダ、2人のドライバーが熾烈なチャンピオン争いを繰り広げた1976年のF1シーンを中心に描いた作品。

アメリカでは昨年9月に公開。
昨年9月の台湾旅行の際に、台湾ではアメリカと同時公開だということを知り、「 なんで日本はあと5ヶ月待たねばいかんのじゃあ! 」 と怒りつつ、ひたすら日本公開を心待ちにしていた作品。
…やっと見ることができた!


自由奔放なハントと、堅実でストイックなラウダ。 対照的でありながらお互いを認め合ってもいる2人を、クリス・ヘムズワースとダニエル・ブリュールが好演。
豪放磊落なハントが、レース前にしばしば嘔吐するという繊細な面を持ち合わせていたこともよく知られていますが、そういう部分もきちんと描かれていましたね。

予告編を初めて見た時から、ダニエル・ブリュールがラウダに激似だなぁと思っていたのですが…本編を見たら、しゃべり方までソックリなので二度ビックリ! やるなぁ。
あとピエルフランチェスコ・ファヴィーノが演じたクレイ・レガツォーニ、雰囲気がよく似てましたよ。

ラウダのF1デビューが実際にはBRMではなくマーチだったりとか、細かい部分の相違はあるものの、過剰な脚色をすることなく作られているのに好感が持てます。

当時の様子も丹念に描きこまれていて、懐かしい顔やマシンがあちこちに登場するので、F1ファンとしては嬉しいところ。 フェラーリのテストコース脇に座って新聞読んでるエンツォ・フェラーリ ( フェラーリ創設者 ) がチラッと登場した時なんかは、思わずニンマリしてしまった。
車体に平仮名で 「 たいれる 」 と書かれた6輪ティレルが登場したり、まあ懐かしいこと!

レースシーンも迫力満点! 映画だから当然ですが、実際のF!中継の映像では見られないアングルもあるわけで、大きな見所。
F1にあまり詳しくない方でも、人間ドラマとして楽しめるのではないかと思います。


ほぼ満点に近い出来でしたが、ひとつだけ… 邦題のサブタイトルは要らないと思う。 ( ̄~ ̄)


以前に 公開が楽しみな映画 「 RUSH 」 ( ← 注 : 本作の結末にあたる記載あり )で書きましたが、ワタクシ、初めて好きになったF1ドライバーがジェームス・ハントでして…
1993年に新聞でハントの訃報を見た時のショックが今でも忘れられない私の目の前に、本作のラストでハントとラウダの当時の映像が映し出され…泣きそうになりましたよマジで。 。・゚・(ノД`)・゚・。

2013年7月4日。 3日後に F1 ドイツGP 決勝を控えたこの日にF1関係者を集めてニュルブルクリンクで本作の試写会が行われ、ニキ・ラウダ本人も参加し絶賛していたそうです。
改めて、ジェームス・ハント本人にも見てもらいたかったなぁ…と思います。

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