2014年9月12日金曜日

ルパン三世

ルパン三世 (2014年)  ※公式サイトはこちら


原作 モンキー・パンチ
監督 北村龍平
出演 小栗旬(ルパン三世) 玉山鉄二(次元大介) 綾野剛(石川五ェ門) 黒木メイサ(峰不二子)
      浅野忠信(銭形幸一) ニック・テイト(トーマス・ドーソン) ジェリー・イェン(マイケル・リー)

古代ローマ時代にアントニウスがクレオパトラに贈った 「 クリムゾンハート 」 。 その 「 光の首飾り 」 に 「 真紅のルビー 」 を埋め込んだ究極のジュエリーは、かつて何者かに盗まれ、歴史の闇に消えてしまっていた。
時を経て現代、ネックレスとルビーの所有者である2人の大富豪が、互いの秘宝を狙いあっていた。
ネックレスの所有者で盗賊団ザ・ワークスのリーダーであるドーソンは、次期リーダーを発表すべく世界中の泥棒達を邸宅に招く。 その中には、ルパン三世、次元大介、峰不二子の姿もあった。
ルビーの所有者であるプラムックはこの会合を狙い、ルパン三世をライバル視するマイケルを利用して、ドーソンを暗殺しネックレスを奪わせる。
ドーソンの遺志を継いだルパン三世は、次元大介、石川五ェ門、峰不二子と共に、秘宝を奪還すべく難攻不落のセキュリティシステムを備えた要塞 「 方舟 ( ジ・アーク ) 」 に挑む!



私、かれこれ40年以上 「 ルパン三世 」 のファンで、原作コミックと、アニメのファーストシーズン ( いわゆるテレビ第一シリーズ ⇒ 大人向けに作られたため当時視聴率が全く振るわなかったアレ ) がとにかく好きという人間であります。
で、実は、最初に 「 ルパン三世が実写に! 」 というニュースを目にした段階では、本作を見るつもりは全く無かったんですが… 公開が近づいて劇場で予告編を見た時に 「 あれ? 小栗旬が意外とルパンっぽい。 ちょっと良さげかも? 」 と思い、鑑賞に踏み切った次第。

…うん、悪くはないな。


コミックやアニメが実写になると、あれぇ~?って感じで終わってしまうことも少なくないのですが、本作はかなり頑張っていた方だと思います。
序盤で、ルパンが窃盗団の一員という設定にちょっとした違和感。 しかし、ほどなくして本作がエピソード・ゼロという位置付けであると分かるので、まあそれなら有りかな…と。

ルパン以外のメインキャストもなかなか良かったと思う。
玉山鉄二の次元カッコいいやん!
綾野剛の五ェ門は想像以上にハマってた! あとは前髪が垂れてれば文句ナシ(笑)。 原作の五ェ門ってカッコイイんで、有りです!
浅野忠信の銭形警部も渋めで良いんでない?
黒木メイサは…ビジュアルは良いと思うんだけど、不二子の持つ 「 男を手玉に取る悪女感 」 がちょっと不足してる気がしたので、可もなく不可もなくというところで。


ひとつ残念に思ったのが、全体的にアニメ版 ( 世間的にポピュラーな方の ) を中途半端になぞっちゃってる感じがあること。

1974年に公開された 「 ルパン三世 念力珍作戦 」 という実写版がありました。 私と同世代くらいの方だと、ご存知かも。 ※気になる方はググってみてください(笑)。
私は当時劇場では見ていないんですが、後年CSで見る機会があり… で、これが結構面白い。 もうとにかくナンセンス、タイトルにある念力とか実際には関係ないユルい内容(笑)なんだけど、原作もナンセンス要素が多いので許容範囲。
この作品でルパンを演じた目黒祐樹が 「 原作通りに作るのは無理なので、原作を意識せず好きなように作ってみようということになった。 」 とコメントしていますが、そういう潔さが独自の面白さを生み出したのかもしれません。

今回のキャスティングは、むしろ原作やアニメのファーストシーズンに近いハードボイルド路線の方が合うような気がするんですよ。 …というか、それを見てみたい!
続編も決まっているようなので、何とかそういう路線に持っていってもらえないかなぁ。

まあ、あんまり原作に近づけすぎると、お子様に見せられなくなっちゃうけども(笑)。


ちなみに、劇場で上映前に流れるお馴染みの 「 NO MORE 映画泥棒! 」 キャンペーンCMも、本作上映前に流れるものはルパン三世とのコラボバージョンになってます。

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