2013年8月23日金曜日

パシフィック・リム

パシフィック・リム Pacific Rim (2013年 アメリカ)  ※公式サイトはこちら


監督 ギレルモ・デル・トロ
出演 チャーリー・ハナム イドリス・エルバ 菊地凛子 チャーリー・デイ ロン・パールマン ロバート・カジンスキー 
      マックス・マーティーニ クリフトン・コリンズJr. バーン・ゴーマン ディエゴ・クラテンホフ 芦田愛菜

深海から突如出現した巨大な怪獣と戦うため、人類は人型巨大兵器 「 イェーガー 」 を開発。 最初はイェーガーが優勢だったが、怪獣は出現の度にパワーを増し、人類は次第に対抗できなくなっていった。
滅亡の危機に瀕した人類に残された選択肢はただひとつ。 それは、パートナーだった兄ヤンシー(ディエゴ・クラテンホフ)の死を目の当たりにしたことでイェーガーのパイロットをやめたローリー・ベケット(チャーリー・ハナム)と、全く実戦経験のない森マコ(菊地凛子)の2人が、コンビを組んで旧式イェーガーで戦うこと。 彼等は人類最後の希望として怪獣に立ち向かう。



幼少期にテレビで見ていた 鉄人28号、ジャイアントロボ などの巨大ロボットは、「 人間の命令によって戦う 」 ものでした。 鉄人28号では、正太郎くんが度々リモコンを奪われて難儀してたな(笑)。

やがて巨大ロボットは、「 人が乗って戦う 」 ものに変わっていきます。 マジンガーZ ( → グレートマジンガー → グレンダイザー ) 、ガイキング、コン・バトラーV ( → ボルテスV → ライディーン ) 、ダンガードA ( 松本零士原作なんですが覚えてる方いらっしゃるかな… ) 、ザンボット3 ( → ダイターン3 ) … 相当なテレビっ子だったんだな私(笑)。
そして巨大ロボットは ガンダム、イデオン あたりから 「 人型メカ 」 に移行、さらに エヴァンゲリオン では 「 パイロットとシンクロ 」 というスタイルになっていきます ( シンクロ設定はライディーンでも有りましたが ) 。

…で、この 「 パシフィック・リム 」 は… そういった数々のロボットアニメや特撮物のいろんなパーツをてんこ盛りにして、そこに怪獣映画のエッセンスを加えて実写で作ってみたら、こんなのが出来たよ!という感じの映画。
主人公は好青年キャラ、パートナーはタフな女性、威厳ある司令官、個性的なパイロットの面々、博士キャラ、怪しげな闇商人…と、いかにもロボットアニメなんかにありそうな設定。
個人的には好きです! 前述の番組を見てきた世代には、懐かしさすら感じます。

しかも戦う相手が怪獣! CGなのにどこか着ぐるみチックなのが、また良い。
「 怪獣 」 という単語が、そのまま 「 KAIJU 」 と使われているのも良いなぁ。

ちなみに芦田愛菜は森マコの子供時代を演じてますが、これがもう迫真の演技! いや凄いなこの子は…

メキシコ出身の監督ギレルモ・デル・トロは、子供の頃から日本の漫画・アニメや特撮物などが好きだったそうで、「 日本の怪獣映画へのオマージュとしてこの作品を作ったわけではないが、そういったものの伝統を尊重している 」 ということです。 なるほど。 怪獣が着ぐるみチックなのも、あえてそうしたという感じなのか。
エンドロールの最後に 「この映画を ”モンスターマスター” レイ・ハリーハウゼンと本多猪四郎に捧ぐ 」 というメッセージが流れた時にはグッときました。 2人の 「 特撮の神様 」 に捧げた1本だったんですね。

公開後あまりCMが流れていないのが残念…と思えるくらい、かなり楽しめる作品です。
ロボット・特撮物がお好きな方は、ぜひ!

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