監督 ゴア・ヴァービンスキー
出演 ジョニー・デップ アーミー・ハマー トム・ウィルキンソン ウィリアム・フィクトナー
バリー・ペッパー ジェームズ・バッジ・デール ルース・ウィルソン ヘレナ・ボナム=カーター
1933年のサンフランシスコ。 遊園地のアメリカ開拓時代の展示室に入った少年が、年老いたネイティヴ・アメリカンの人形に目を奪われる。 しかしそれは人形ではなかった。 彼は少年に昔話を語り始める…
1869年、大陸横断鉄道が開通間近という時代。 少年時代のある忌まわしい事件のため復讐に燃える戦士となった悪霊ハンターのトント(ジョニー・デップ)は、自らの悲願のために死に瀕していた検事ジョン・リード(アーミー・ハマー)を蘇らせる。
レンジャーだった兄ダン(ジェームズ・バッジ・デール)を何者かに殺されたジョンは、兄の敵を探すためにトントと手を組むが、法に基づく正義を主張するジョンと復讐のために手段を選ばないトントは全くかみ合わない。
しかし、愛する者を奪われたジョンは、白馬シルバーに跨り、マスクをつけた謎のヒーロー 「 ローン・レンジャー 」 として、トントと共に巨悪に立ち向かう。
海外ドラマ 「 ローン・レンジャー 」 が日本で放送されていたのは、私が生まれる前後のことですが…
「 ハイヨー! シルバー! 」 「 インディアン嘘つかない 」 などのお馴染みのセリフは幼少期からずっと頭に残っているので、たぶん再放送で見ていたのだと思われます。 しかし、さすがにストーリーまでは覚えていなかったので、そのあたりだけ復習してから見に行きました。
本作は、かつては脇役だったトントをメインにもってくることで、オリジナルとは違ったアプローチの仕方をしています。
悪を懲らしめるという王道の活劇ですが、その中にネイティヴ・アメリカン側の視点も盛り込まれていて、楽しみつつもいろいろ考えてしまう部分もあり…
洋画を見始めた頃、西部劇の多くがいわゆる 「 インディアンは悪役 」 的な描写をしているのがどうにも納得できなくて、西部劇だけはいまいちハマれなかったのです。
本作は、大陸横断鉄道を何としても通そうとする白人たちを、ネイティヴ・アメリカンの土地を奪う悪として描いているので、私は 「 そうそう、こういうのもアリだよな 」 と感じたのですが… その点では好き嫌いが分かれる作品かもしれません。
クライマックスの列車アクションは、文句なしに楽しめます!
「 ウィリアム・テル序曲 」 は気分がアガりますねぇ。
ジョニー・デップは相変わらずキャラクターを魅力的に作り上げるなぁ。
アーミー・ハマーも良かったです。 どこか頼りない青年がヒーローに成長していく過程を上手く演じていたし、ちょっと昔のスターっぽい顔立ちでもあるので適役でしたね。
エンドロールで流れる映像は、「 時代は変わってしまったが、それでも俺は歩いていくしかない 」 というトントの心情のようにも見えて、ちょっとだけ物寂しさを感じてしまいました。
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