2016年3月25日金曜日

没後100年 宮川香山

サントリー美術館で開催中の 「 没後100年 宮川香山 へ行ってきました。
どうしても見ておきたかった展覧会なのです!



宮川香山 ( みやがわこうざん ) は明治・大正時代を代表する陶芸家。
京都出身ですが、後に横浜へ招聘され、欧米諸国への輸出向け陶磁器を作る工房 「 真葛窯 」 を開きます。
特に、陶器の表面を写実的な浮彫で装飾した 「 高浮彫 ( たかうきぼり ) 」 という技法で名を馳せました。

大英博物館をはじめ世界的に有名な美術館が香山の作品を収蔵しているにもかかわらず、真葛窯が横浜大空襲で焼失してしまったことや国内に残された作品が少なかったこともあって、日本では香山についての研究が進んでいなかったようです。
そんな中、約50年にわたって香山の作品を世界中から探し出しながら香山研究を続けてきたのが、田邊哲人 ( たなべてつんど ) 氏。 スポーツチャンバラの創始者としても有名な方です。
本展は、そのコレクションを中心としたもの。


…で、実は、私が宮川香山の名前を知ったのは、やはり 「 なんでも鑑定団 」 がキッカケでして…
もっとこういう人物の事を世間に知ってもらう機会が必要だよなぁなんて思ったものです。


まず初期作品の展示があって、次にお目当ての高浮彫の作品がド~ンと出てきます!

代表作 「 高浮彫牡丹ニ眠猫覚醒蓋付水指 」 ( 上の写真 ポスターになっているやつです ) やら、重要文化財になっている 「 褐釉高浮彫蟹花瓶 」 なんかがズラッと並んでいて、その技を堪能することが出来ます。


日本の展覧会では珍しいことですが、展示の後半に 「 写真撮影OK 」 のエリアがありましたので撮ってきました。
香山の超絶技巧をご覧ください!


【 高浮彫四窓遊蛙獅子鈕蓋付壺 】 ( 一対 )






【 高浮彫蛙武者合戦花瓶 】





【 高浮彫桜ニ群鳩三連壺 】





【 高浮彫桜ニ群鳩大花瓶 】 ( 一対 )






独特の表現が素晴らしかったです!

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