2012年8月29日水曜日

2012年トルコの旅 4日目 その2 : メヴラーナ博物館(コンヤ)~カッパドキア

「2012年トルコの旅」 これまでの記事
1日目 : お初です トルコ航空  2日目 その1 : アジアサイドへ  2日目 その2 : トロイ遺跡~アイワルク
3日目 その1 : エフェソス遺跡 (1)  3日目 その2 : エフェソス遺跡 (2)  3日目 その3 : エフェソス遺跡 (3)
3日目 その4 : ヒエラポリス-パムッカレ  4日目 その1 : コンヤへ向かう


7月17日(火) トルコ 4日目 その2


Merhaba! ( メルハバ ) = こんにちは。

14:30頃、コンヤ Konya にある メヴラーナ博物館 Mevlâna Müzesi に到着。


13~14世紀に、コンヤがセルジューク朝の中心都市として栄えていた頃、メヴラーナ・ジェラレッディン・ルミ Mevlânâ Celaleddin-i Rumi によって、この地に メヴレヴィー教団 Mevlevilik が開基されました。
「 白く長い衣装と円柱形の帽子を身につけて、音楽にあわせて回り続ける旋舞 」 を、写真や動画などで目にしたことがある方もいらっしゃると思いますが…

セマ  ※資料画像 ( パブリック・ドメイン画像 )
これは民族舞踊ではなく、セマ Sema と呼ばれるメヴレヴィー教団の宗教儀式なのです。

メヴラーナ博物館
この建物はメヴラーナの霊廟で、オスマン帝国の時代には教団の修行場として使われていたそうです。

トルコ共和国が成立した後、初代大統領ケマル・アタテュルクが、1928年に憲法から 「 イスラム教を国教とする。 」 という条文を削除して政教分離を謳い、トルコ語の表記もアラビア文字からラテン文字に改めるなどの近代化政策をとりました。
それに先立ち、脱イスラム国家化に向けて動いていたアタテュルクは、1925年にメヴレヴィー教団の修行場を閉鎖し教団を解散させましたが、1927年に霊廟を博物館として一般に公開し、現在に至ります。

メヴラーナ博物館 入口
中は土足厳禁につき、入口に用意してあるビニールカバーを靴に被せて入場します。

内部は撮影禁止なので… 中の様子はこちらの動画でどうぞ。 装飾が見事でしたよ!

メヴラーナ博物館の紹介 ( Semazen - Mevlâna Müzesi )

博物館のそばにある庭園も綺麗です。
博物館になっているとはいえ、霊廟でもありますので、中ではお祈りを捧げている方も多く見かけました。


さて、トルコ旅日記をお読みくださっている方の中には、「 トルコはイスラム教の国なのに、お酒はいいの? 」 と思われた方もいらっしゃるかと。

トルコは99%がイスラム教徒だそうですが、前述のアタテュルクによる近代化政策の流れからか、他のイスラム国と比べると戒律が緩く服装なども自由です。 年配の女性には、スカーフで髪を覆い、肌の露出を抑えた服装の方も見うけられますが、若い女性は普通におしゃれを楽しんでいる感じです。
そんなトルコでも、モスクで1日5回の祈りを捧げたり、豚肉を口にしないなどといったイスラムの規律は守られているようなのですが、飲酒に関しては寛容です ( まあ、イスラムの歴史において、飲酒の文化が全く無かったわけではないらしいですが ) 。 とはいえ、宗教施設での飲酒や、泥酔・酩酊するまで飲むのはアウトです。
考えてみれば、トルコではビールもワインも作られていますし、葡萄から作られる ラク rakı という蒸留酒もポピュラーですし …ということで、レストランなどでは、普通にアルコール類が置いてあります。

そんなトルコにおいて、コンヤは、メヴレヴィー教団開基の地ということもあってか敬虔なイスラム教徒が多いそうで、どちらかといえば保守的な土地。 スカーフ着用の女性も多く見かけました。
このような場所なので、コンヤの街中ではアルコール類は手に入りにくいようです。


15:15頃にバスはコンヤを後にし、カッパドキアへ向かいます。

コンヤ県からカッパドキア地方の一角であるアクサライ県に入り、16:45頃、スルタンハヌ Sultanhanı の Sultan Cafe Restaurant で休憩。


エルマ・チャユ
ここで、トルコのアップルティー エルマ・チャユ Elma çayı をいただきました ( やっとチャイグラスの写真が載せられた! ) 。 1.5TL ( 70円弱 ) くらいだったかな。
林檎の香りのお茶…というよりは、甘さ控えめの温かいアップルジュースという感じ。 ほのかに甘酸っぱくて、砂糖無しでもOKです。

これは家に帰ってからも味わいたいな…と思ったので、店員さんが 「 美味しいよ 」 と薦めてくれた イェニギュン Yenigün のエルマ・チャユを購入。


顆粒状で、お湯に溶かすだけなのでお手軽です。 100g入りで 2.5TL でした。

このカフェのすぐそばに、保存状態の良い ケルヴァンサライ Kervansaray ( キャラバンサライ 交易のためにシルクロードなどを行き来した商人のための隊商宿 ) があり、有料で見学も可能だったのですが、あまり時間がなかったので残念ながら今回はパス。 17:00過ぎにカフェを出発。


バスはアクサライ県からネヴシェヒル県へ。 県都 ネヴシェヒル Nevşehir が近づいてきました。

消防署の前を通りかかったので撮ってみました。 トルコでは消防の通報先は110 ( 救急車は112、警察は155 ) 。
ネヴシェヒル中心部の少し手前あたり

バスは ウチヒサル Üçhisar という村へ。
岩山の斜面を利用して作られた建物が並ぶ中、狭い坂道を登っていきます。

ウチヒサルは独特の雰囲気

19:00近くに、今夜の宿泊先 カッパドキア・ケイブ・リゾート・アンド・スパ Cappadokia Cave Resort & Spa に到着。 いわゆる 「 カッパドキア 洞窟ホテル 」 のひとつです。


ホテルのレセプション入口
このホテルは斜面を利用して造られていて、部屋ごとにタイプが違っています。

手前の2階の部屋に泊まります。
部屋の中はこんな感じ
部屋の窓からの眺め
このあたりは標高が高い ( 1,000~1,200mほど ) ので、このくらいの時刻になると、かなり快適です。

夕食の集合まで少し時間があったので、別棟の方へ下りてみる… おお~良い眺め!
階段を上がった右手が、ホテルのレストラン

ホテルにもレストランがありますが、今日の夕食は別の場所で。 レストランまでバスで移動です。


4日目 その3 : ベリーダンスディナーショー へ続く )

2 件のコメント:

履歴書の書き方の見本 さんのコメント...

とても魅力的な記事でした。
また遊びに来ます!!

みや さんのコメント...

>履歴書の書き方の見本さん
ご訪問いただきありがとうございます。
返信が遅くなってスミマセン。<(_ _)>

よろしければまたおいでください。