最近いろいろなところで話題になっているので、聞いたことがあるという方も多いと思いますが…
これは The Unofficial Football World Championships - サッカー非公式世界王者 という、どの団体からも全く公認を受けていない(笑)、仮想上のタイトルです。
A代表の試合結果により「世界王者を倒した者が、次の世界王者になる」というスタイルの、いたってシンプルな王座決定戦。
引き分けの場合はタイトル防衛、ただし延長戦やPK戦での決着は引き分けとせず勝利扱いとなります。
元々は、1967年にスコットランド代表がイングランド代表に勝利した際に、スコットランド代表のファンが
「(前年の)W杯で優勝したイングランドを倒したスコットランドこそが、チャンピオンだ!」
と言った…という話がきっかけだそうで、ノンフィクションライターのポール・ブラウン氏が、約140年にわたるサッカーの国際試合の歴史をまとめ上げ、UFWC を創設したとのこと。世界王者タイトルの変遷については、ごく最近の流れでいきますと…
2010年 W杯南アフリカ大会 開幕時に世界王者となっていたのはオランダ。
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同大会 決勝戦でスペインがオランダに勝利し、世界王者に。
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2010年9月7日 国際親善試合でアルゼンチンがスペインに勝利し、世界王者に。
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2010年10月8日 国際親善試合(キリンチャレンジカップ)で日本がアルゼンチンに勝利し、世界王者に!
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同大会 決勝戦でスペインがオランダに勝利し、世界王者に。
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2010年9月7日 国際親善試合でアルゼンチンがスペインに勝利し、世界王者に。
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2010年10月8日 国際親善試合(キリンチャレンジカップ)で日本がアルゼンチンに勝利し、世界王者に!
その後、日本は、キリンチャレンジカップ・韓国戦で引き分け、アジアカップを負けなしで優勝、キリンカップ・ペルー戦およびチェコ戦で引き分け、そして今月の韓国戦で勝利。
すなわち日本が世界王者タイトル防衛中ということなのであります! (^^)
…ということで、9月2日のW杯アジア3次予選・北朝鮮戦が、次の世界王者防衛戦になります。
さあどうなる!?
ちなみに、Womens Unofficial Football World Championships (WUFWC) - 女子サッカー非公式世界王者 もありまして、こちらはもちろん女子W杯決勝戦でなでしこジャパンがアメリカに勝利した際に世界王者になっております!
9月1日のロンドン五輪最終予選・タイ戦が、なでしこジャパン 初めてのタイトル防衛戦となります。
日本、現在なんと男女とも世界王者ですよ~! (^0^)9
なお、UFWC オフィシャルサイトには、タイトルマッチの結果に基づくランキングなども掲載されており、なかなか面白いです。
こういうサッカーの見方も、楽しくて良いですね。
この UFWC について書かれた本が発売されているので、買ってみました。
UFWC サッカー非公式世界王者の歴史 飛鳥新社
ポール・ブラウン(著) 宇都宮徹壱(監修) 伊藤綺(翻訳)
…これね、すっごい面白いです! サッカー好きの方は、機会があったらぜひ読んでみてください。
2 件のコメント:
へぇ~^^
都合よすぎるけど、楽しいタイトルですね。
ひまできたら、本読んでみますね。
>readealさん
アジアカップ終了後くらいに、知人から「こういうのがあるらしい」と聞かされて、初めて知ったんですよ。
とにかく「王者を倒した者が王者」なので、過去、突拍子もないチームが世界王者になっていることもあったりして…
楽しみ方のひとつとしては、よろしいかと思います。
本の方は、昔(それこそ100年以上前)のサッカーのルールだとか、それぞれの時代の解説なども盛り込まれていて、興味深いですよ。
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