サッカー日本代表は、10月12日にセルビア、10月15日にベラルーシと親善試合を行ったが、2連敗。
しかしながら、日本代表の現在の立ち位置と課題がより明確になったという点では、必ずしもマイナスではない。
今回2試合ともアウェーだったというのも、良い経験になったはず。 前々から、親善試合はどんどんアウェーでやるべきだと思っていたので、遅すぎる感もあるけど…
…で、ここで書きたかったのは、その親善試合の結果云々ではなく…
以前から気になっていた 「 FIFAランキングが下だと 『 格下 』 」 というニュアンスの報道などについて思うこと。
ベラルーシ戦を見ていた時に、実況アナウンサーが 「 これくらいの相手には勝たないといけませんね。 」 と言っていたのが気になった。
たぶん彼は、ベラルーシのFIFAランキングが日本よりも下なのでそういう言い方をしたんだろうけど…
FIFAランキングは、FIFA加盟の国と地域の 「 過去4年間の国際Aマッチの成績 」 を基にポイント化したものであり、当然ながら各国の相手関係も異なってくるため、絶対値ではないはず。 全く同じ相手と対戦した結果ではないのだから。 ランキングの差と格の差は、必ずしもイコールではない。
しかしながら、最近どうもFIFAランキングが絶対値であるかのような意識が蔓延している気がしてならない…
ベラルーシは、W杯欧州予選でスペインやフランスと戦わなければならなかったし、フィンランドだって決して侮れなかった相手。 もし日本がその中にいたら、はたしてどれだけの成績が残せたか?という話ですよ。
南米だけでなく、欧州の壁もまだまだ厚いということ。
ニュース番組などで敗戦の原因や課題を分析するのは良いのだが… 何度か 「 ( 日本が ) 格下に負けちゃったけど大丈夫? 」 というコメントを耳にし、その度に 「 貴方達は何をもって 『 格下 』 だと言ってんの? 」 と、若干イラついた。
例えば、ドイツがセルビアやベラルーシに負けたなんて話であれば 「 格下に負けちゃって大丈夫? 」 という反応が正しいと思うが、まだ日本はそんなレベルではないはず。
10月17日にFIFAが発表したランキングで、日本は44位。
正直、日本の立ち位置は現状そのあたりかなという気はする。
そして、それも絶対値ではないということを、マスコミも含め再認識すべき。
日本代表にはもっと強くなってもらいたいので、つい見る目も厳しくなってしまうけど…
逆に言えば 「 FIFAランクが下だと 『 格下 』 なのか?」 というのは日本にも当てはまることなので、W杯で強豪国相手に日本が下剋上!ということも有りうるわけだ。 そんな試合を見せてもらいたい。 精進あるのみだ!
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