レンブラント・ハルメンス・ファン・レイン Rembrandt Harmensz. van Rijn と並び 17世紀のオランダ美術を代表する ヨハネス・フェルメール Johannes Vermeer は、大好きな画家の一人です。
フェルメールの作品は、主題は緻密に、一方で背景は比較的あっさりと描くことで、見る側に強い印象を残します。 また、作品に独特のコントラストを与える 「光」 の描き方が素晴らしい!
2000年に大阪市立美術館で 「フェルメールとその時代展」 が開催された時、代表作 「青いターバンの少女(真珠の耳飾りの少女)」 が展示されるというので、大阪まで出かけていったことがあります。
当時、フェルメール人気がそんなに高いとは思っていなかったので、現地で予想外の行列の長さにビックリしつつ、延々並んで(確か3時間くらい待った…)、やっとの思いで 「初めて生で見るフェルメールの作品」 に巡り合ったという思い出があります。
さて、現在、渋谷 Bunkamura ザ・ミュージアム にフェルメールの作品3点が来ております。
土日は凄い人出だろうから、見に行くのは無理かなと思っていたのですが…
今日は、正月休みを削った分の代休を取ることができたので、午前中に出かけてきました。 (^^)v
フェルメールからのラブレター展 コミュニケーション : 17世紀オランダ絵画から読み解く人々のメッセージ
17世紀のオランダ絵画を通して、当時の社会や家族のあり方などを見ることができる展覧会です。
フェルメールの作品は、「手紙を読む青衣の女」 「手紙を書く女」 「手紙を書く女と召使い」 の3点。
特に 「手紙を読む青衣の女」 は、修復後、世界初公開! 蘇った 「フェルメールの青」 は必見です。
「手紙を書く女」 の、全体的にふわっとした感じも好きですねぇ。
この3点の中では、 「手紙を書く女と召使い」 が一番好きかな。
一見、愛しい人に静かに手紙を書いている女性に見えますが、手前の床に投げ捨てられた手紙が描かれていたりして、見ようによっては
女 「ああもう、何なのかしら、あの人は(イラッ)」
召使い 「ああ奥様イライラしてる…早く書き終えてくれないかしら」
…なんて感じにも見えなくもないし、いろんなシチュエーションが浮かんでくる作品です。
もちろん、質感の描き分けが素晴らしいのは言うまでもありません。
また、同時代のオランダの画家の作品が40点ほど展示されています。
元々、17世紀オランダ絵画が好きなので、フェルメールに影響を与えたと言われている ピーテル・デ・ホーホ Pieter de Hooch や、肖像画・風俗画で有名な ヘラルト・テル・ボルフ Gerard ter Borch などの作品が間近で見られるのも嬉しいところ。
面白いと思ったのが、ヤン・ステーン Jan Steen の 「生徒にお仕置きをする教師」 という作品。
書き取りがちゃんとできずにお仕置き(手を木べら状の鞭で叩かれる)を受けて泣きべその子供、それを見て「うわぁ痛そう…」と思いつつも半笑いな感じの子供、「あいつ、あんなの間違えちまったのかよ」といった感じで冷静に採点待ちをしている子供…といった光景が生き生きと描かれたユーモラスな作品で、思わずフフッと笑ってしまいます。
平日にもかかわらず、けっこうな人出でしたが、土日なら混雑必至のフェルメール作品もじっくり見ることができました。 これから行かれる予定の方は、可能ならば平日の午前中がおススメです! (^^)
0 件のコメント:
コメントを投稿