今日はまだ会社が夏休み中なので、サントリー美術館で開催中の 「 藤田美術館の至宝 国宝 曜変天目茶碗と日本の美 」 を見に行ってきました!
明治の実業家 ・ 藤田傳三郎 ( ふじた でんざぶろう ) と、その長男 平太郎 ・ 次男 徳次郎によるコレクションを収蔵した藤田美術館から、良い物がいろいろやってきております!
藤田傳三郎といえば、設立に係わった会社が後の東洋紡であったり南海電鉄であったり関西電力であったり…とまあスゴイ人なわけですが…
さらにスゴイと思うのが、コレクションもただ金に飽かして買ったというわけでは決してないということ。
例えば仏教美術品について言えば、明治維新後の廃仏毀釈によって失われることを危惧し、文化財保護の観点から私財を投じたわけです。
その他、絵画、茶道具、漆工、金工、染織など多岐にわたる収蔵品を公開する目的で造られたのが藤田美術館。
順路の最初になる 「 傳三郎と廃仏毀釈 」 の展示でいきなり目を引いたのは、快慶作の地蔵菩薩立像。
13世紀のものですが、色鮮やかで素晴らしい!
常々思うのですが、日本の歴史において廃仏毀釈というのは愚の骨頂以外の何物でもないな…と。
この展覧会で見ることができる両部大経感得図 ( りょうぶだいきょうかんとくず ) にしても、今でこそ国宝となっていますが、元々これを所蔵していた奈良の内山永久寺は廃仏毀釈で廃寺となってしまっているので、こういった名品の数々もまかり間違えば所在不明になっていたわけですよ。
そういったものを一点でも多く救おうとした藤田傳三郎に感謝。
さらに、日本古来の芸術・文化や、数寄文化などを楽しむことができる展示を経て…
さあ来た! 本展のメイン、国宝 曜変天目茶碗 ( ようへんてんもくちゃわん ) !
上の写真、本展のポスターになってる品です。
今まで本でしか見たことがなかった名品が、目の前にあるぅ~! (*´Д`*)
平日の午前中であまり人がいなかったのをいいことに、ジックリ見てしまいました。
…う~ん、小さな茶碗の中に無限の宇宙が見えるよ。
御所丸黒刷毛茶碗 銘 夕陽 ( ごしょまるくろはけちゃわん せきよう ) も良いです! こちらは重文。
いやぁ、いい目の保養だった!
展示替えがけっこうあるので、9月になったらもう一度行ってみたいけど… はたして時間がとれるかどうか…?
さて、展示を見終えたら恒例の 「 shop × cafe by 不室屋 」 で昼食。
今日は奮発して 「 ふやき御汁弁当 」 にしちゃったよ。 美味しかった~!
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