2012年2月7日火曜日

私的ハワイ・バイブル

1999年に初めて訪れてから昨年まで、かれこれ8回もハワイに上陸していますが、まだまだ行ってみたい場所や見てみたいものがたくさんあります。

こんな風にハワイにハマるきっかけになった、「私的ハワイ・バイブル」とも言える本を2冊ご紹介したいと思います。


ハワイイ紀行 完全版  新潮文庫  池澤夏樹(著)


2000年、2度目のハワイの少し前に出会った本です。
いや、「出会った」は正確ではないな。 新潮社の雑誌「SINRA(シンラ 2000年に休刊)」に掲載された部分 ( 「ミッドウェイ紀行」 「ハワイイ紀行 最終編」 ) を読んではいるので…。
1996年に単行本として刊行、さらに単行本未収録部分を追加し再編集した文庫版(ゆえに「完全版」)が2000年8月に発売されました。

「SINRA」掲載時は、まだ自分が実際にハワイに行くことなど予想していなかった頃なので、さらっと読み流してしまっていたんですよね。 (^^;)ゞ
この「完全版」で全体を通して読むことができたわけですが、一度実際にハワイを体験した後だったこともあって、これがとにかく沁みわたる…!
「ハワイの自然」を主軸としてハワイ独特の文化などを深く掘り下げた、単なる紀行文にとどまらない作品で、とかく形骸化されがちなハワイのイメージを打ち破る1冊だと思います。

2度目のハワイで「ビショップ博物館へ行ってみよう」と思ったのも、この本の影響。

なお、タイトルが「ハワイイ紀行」なのは何故かというと、ハワイ語で Hawai'i は ハワイイ(またはハヴァイイ) と発音されるからなのです。 (^^)b


ハワイ  岩波新書  山中速人(著)


「ハワイイ紀行 完全版」を読んでいる途中に、他にもハワイ関連の本をいろいろ読んでみたくなり、書店で見つけた1冊です。

こちらは主にハワイの歴史的な部分がメインで、ハワイ王朝の歴史から、先住民と白人の係わり、移民の歴史、軍事的な拠点としてのハワイ、戦後のリゾート開発やハワイアン・ルネッサンス(古代ハワイ文化復興運動)などを通して、現在のハワイに見られる多民族複合社会にいたる経緯がよく分かります。

1993年刊行なので、最新の内容というわけではありませんが、ハワイ史の入門書としてオススメです。

なお、本書は絶版になってしまっているようなのですが、書店に在庫がない場合でも、中古でなら手に入るようです。(Amazon などに出品あり)


ハワイに行ったことがある方も、まだ行ったことがない方も、機会があればぜひ読んでいただきたい2冊です。

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