水木しげるサンが亡くなりました。 享年93歳。
( 最近は作中でご自身のことを 「 水木サン 」 と称していらしたので、ここはあえて 「 サン 」 付で呼ばせていただきます。 )
今年の5月までビッグコミックで 「 わたしの日々 」 を連載されていたものの、突然連載終了になってしまったので、気にはなっていたんですが… ( 当時、連載終了の具体的な理由は公表されませんでしたけど )
映像化された水木作品で私が最初に見たのが、実写版の 「 悪魔くん 」 でした。 まだ小学生になる前だったのでボンヤリとしか覚えていないのですが、メフィストのビジュアルが妙に印象に残ったんですよねぇ。 ( また見たいなぁ。 )
そして小学生になる直前の頃に始まった、まだモノクロだった 「 ゲゲゲの鬼太郎 」 のアニメにハマリ…
さらにドラマ 「 河童の三平 」 にハマリ…
これらの原作を読んだのは、だいぶ後になってからですが…
おかげで、「 妖怪はいる! ゼッタイにいる! 文明社会に染まりきってしまった我々が、妖怪を見る能力を失ってしまったのだ! 」 と今でも信じて疑わないヤツになってしまいました(笑)。
戦争をテーマにした水木作品を読むようになったのは、大人になってからですが…
「 総員玉砕せよ! 」 を初めて読んだ時は衝撃を受けました。 戦地を体験した者にしか分からない、決して綺麗ごとではない戦争の現実が描かれています。 未読の方はぜひ読んでほしい。
変な話ですが、水木サンが亡くなるなどということ自体が全く頭になかったです。
いつまでも永遠に描き続けてくれるのでは…という気さえしていました。
ここ数年は、「 カランコロン漂泊記 」 や前述の 「 わたしの日々 」 などで飄々とした人となりを楽しませていただいていた ( 特に 「 アリャマタコリャマタ先生 」 こと荒俣宏氏との旅話が面白い ) だけに、とにかく 「 寂しい 」 の一言。
水木サン、ありがとう。 これからは妖怪達とのんびり過ごしてください。
【追記】
元アシスタントでもある池上遼一氏のコメント ( 余談ですがワタクシ池上遼一氏の40年来のファンであります。 )
水木先生に絵より生き方学んだ 漫画家・池上遼一さん (朝日新聞 2015年12月4日)
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