2015年3月20日金曜日

若冲と蕪村

今日の午後、以前に半日だけ休日出勤した分の代休をとりまして…

3月18日から開催されている展覧会 「 若冲と蕪村 」 を見るため、サントリー美術館へ出向きました。


かの尾形光琳が世を去った1716年に、伊藤若冲 ( いとうじゃくちゅう ) と 与謝蕪村 ( よさぶそん ) という江戸時代の天才絵師2人が生まれたということで… この年は江戸時代の画壇にとってひとつの転換期とも言えるのかもしれません。

私は伊藤若冲がとにかく好きで… 写実を追及していながら、どこか異端の香りがするというか、アバンギャルドな印象さえ感じる画風がたまらんのです!
しかも今回は蕪村の作品と併せて展示…となれば、これは絶対見に行かねば!と思っていたわけです。


狩野派の技法をベースに、古典の要素も取り入れつつ、徹底した写実描写で独自の画風を確立した若冲。
俳人でもあり、おおらかで時に飄々とした画風の蕪村。
共に中国絵画や朝鮮絵画の影響を受けていながら、異なる個性を持つ作風の対比が面白いです。

本展のポスターにもなっている 若冲の 「 象と鯨図屏風 」 と 蕪村の 「 鳶 ・ 鴉図 」 は、共に直に見るのは初めてだったので感激です!

若冲と蕪村は京都でご近所さんだったにもかかわらず交流が無かったそうで、この2人の合作というものは存在しないようなのですが、円山応挙など共通の知人がおり、そういった人物との合作を見ることができます。


なお、本展では、昨年秋に92年ぶりに発見されたという蕪村の 「 蜀桟道図 ( しょくさんどうず ) 」 が公開されています。 4月13日までの展示なので、お見逃しなきよう…

あと、国宝となっている蕪村の 「 夜色楼台図 ( やしょくろうだいず ) 」 が公開される予定なのですが…これ、会期の最後の方だけ ( 4月29日~5月10日 ) の展示なのだよねぇ。
若冲の作品も展示替えがあるし、やっぱりもう一回行かなきゃだめかぁ! よし、頑張ろう!

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