監督 アナトール・リトヴァク
出演 オードリー・ヘプバーン メル・ファーラー レイモンド・マッセイ
19世紀後半のオーストリア=ハンガリー帝国。 皇太子ルドルフ(メル・ファーラー)は、不幸な結婚生活に不満をつのらせ、派手に遊び暮らしていた。
ある日、ルドルフは17歳の男爵令嬢マリー(オードリー・ヘプバーン)と出会い、恋に落ちる。 しかし、厳格な男爵家出身のマリーと妻子ある皇太子であるルドルフの恋は決して許されるものではなく、スキャンダルを恐れた皇帝達は二人の仲を引き裂くべく画策する。
そんな中、ある決意を胸に秘めたルドルフに伴われ、マリーはマイヤーリングにある狩猟館へ旅立つ…。
オーストリア=ハンガリー帝国の皇太子ルドルフと男爵令嬢マリー・ヴェッツェラの心中事件 ( 通称 「 マイヤーリング事件 」 ) を題材にしたクロード・アネの小説 「 うたかたの恋 Mayerling 」 をモチーフにした作品。
アメリカNBCの 「 プロデューサーズ・ショーケース 」 で、1957年2月4日にオンエアされたテレビ映画。 オードリーと当時の夫だったメル・ファーラーが共演ということで、話題を呼んだそうです。
俳優の演技は生放送だったため、以後は全く公開されないまま 「 オードリーの幻の主演作 」 という伝説だけが残っていた作品。 しかし、後にキネスコープ・レコーディング ( ブラウン管に映った画像を16mmフィルムで撮影する方法で、当時はモノクロでしか録画できなかった ) によるフィルムが見つかり、最新デジタル技術によって復元され公開となった…ということです。
まさに 「 誰も見たことのないオードリー 」 が、そこに居ました!
どこまでも可憐で、一人の人間としてルドルフを愛しぬこうとする凛とした表情を見せるマリーが素敵です。
さらに、失敗が許されない生放送だったということで、さながら舞台を見ているかのような緊張感もあって、なかなか見応えがあります。
オンエア時はカラー放送だったそうで、プログラムにはカラー写真も載っています。
できることならカラーで見てみたかったですねぇ。
【追記】
オードリー・ヘプバーン主演映画 「 マイヤーリング 」 を更に楽しむ、秘蔵写真 (エキサイトイズム)
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